超音波検査とは

超音波機器は、人の耳には聞こえない超音波を体の外から当てることにより、放射線を浴びることなくその内部の状態を映像にして表示する医療機器です。
一般的には、妊婦の胎児の状態を確認したり、心臓や肝臓などの内臓に多く用いられる検査方法ですが、当院では運動器の評価に対しておこなっております。
超音波検査は、レントゲンでの判断が難しい筋肉・腱の断裂、出血の有無や軟骨の状態などをリアルタイムで確認することが出来るため、従来の触診やレントゲン検査と組み合わせることで、より正確でスピーディーな診断が可能になります。

検査方法

検査は、検査の対象部位にゼリーを塗り、超音波発信器(プローベ)を軽く押しておこないます。損傷部をモニターに映し、患者様と一緒にその場でモニターを見ながら診断をすることが出来ます。また、検査による痛みがなく身体にあたえる影響もないため、妊婦の方でも安心して検査を受けていただくことが可能です。

超音波検査で診断できる主な疾患

「肉離れ」「靱帯損傷」などのスポーツ外傷では、レントゲン撮影のみでは正確な病態がわかりません。超音波検査を実施してはじめて、損傷の範囲と程度が診断できます。また周辺の構造物を観察することで、液体貯留や血腫など外傷に伴う二次性の変化を早期に診断することも可能です。
皮下腫瘍や表在性腫瘤性病変などは、超音波検査の最も得意とする分野の一つで、直接患部を観察し、病変の存在、形状、サイズ、性状など、詳細な情報を得ることが可能となります。

超音波検査診断画像

超音波検査診断画像